諸外国での高レベル放射性廃棄物処分

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hlw:ca:prologue [2015/12/14 20:19] – 外部編集 127.0.0.1hlw:ca:prologue [2018/05/02 15:08] (現在) – [使用済燃料の発生と貯蔵(処分前管理)] sahara.satoshi
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   *<fs 90%>1. [[prologue|高レベル放射性廃棄物の発生状況と処分方針]]</fs>   *<fs 90%>1. [[prologue|高レベル放射性廃棄物の発生状況と処分方針]]</fs>
   *<fs 90%>2. [[chap2|地層処分計画と技術開発]]</fs>   *<fs 90%>2. [[chap2|地層処分計画と技術開発]]</fs>
-  *<fs 90%>3. [[chap3|処分事業に係わる制度/実施体制]]</fs>+  *<fs 90%>3. [[chap3|実施体制と資金確保]]</fs>
   *<fs 90%>4. [[chap4|処分地選定の進め方と地域振興]]</fs>   *<fs 90%>4. [[chap4|処分地選定の進め方と地域振興]]</fs>
-  *<fs 90%>5. [[chap5|処分事業の資金確保]]</fs> +  *<fs 90%>5. [[chap5|情報提供・コミュニケーション]]</fs>
-  *<fs 90%>6. [[chap6|安全確保の取り組み・コミュニケーション]]</fs>+
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 カナダでは1952年に設立されたカナダ原子力公社(AECL)が天然ウランを燃料とするカナダ型重水炉(CANDU炉)[1]を開発しました。 カナダでは1952年に設立されたカナダ原子力公社(AECL)が天然ウランを燃料とするカナダ型重水炉(CANDU炉)[1]を開発しました。
-商業用の原子力発電所は、オンタリオ州、ケベック州、ニューブランズウィック州の計5カ所に建設され、1971年から1983年にかけてCANDU炉が計22基導入されました。2013年末時点で19基が運転中です。 +商業用の原子力発電所は、オンタリオ州、ケベック州、ニューブランズウィック州の計5カ所に建設され、1971年から1983年にかけてCANDU炉が計22基導入されました。 
-カナダの総発電電力量の約15%(2011年)原子力発電よるものでした+2016年末時点で19基が運転中であり、うち18基オンタリオ州、1基がニューブランズウィック州にあります
  
 現在のカナダ政府は、原子力発電をエネルギーミックス上の重要な構成要素と見なしています。2011年3月の東京電力(株)福島第一原子力発電所の事故後もその方針に変更はありません。 現在のカナダ政府は、原子力発電をエネルギーミックス上の重要な構成要素と見なしています。2011年3月の東京電力(株)福島第一原子力発電所の事故後もその方針に変更はありません。
  
  
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 ===== 使用済燃料の発生と貯蔵(処分前管理)===== ===== 使用済燃料の発生と貯蔵(処分前管理)=====
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-{{:hlw:ca:wwmf-storage.png?nolink|ウェスタン廃棄物管理施設での使用済燃料の乾式貯蔵}}\\+[30%{{ :hlw:ca:wwmf-storage.png|ウェスタン廃棄物管理施設での使用済燃料の乾式貯蔵|
 <fc #080>ウェスタン廃棄物管理施設での使用済燃料の乾式貯蔵</fc>\\ <fc #080>ウェスタン廃棄物管理施設での使用済燃料の乾式貯蔵</fc>\\
 <fs 70%>(出典:NWMO, Backgrounder 2010: Project Description)</fs> <fs 70%>(出典:NWMO, Backgrounder 2010: Project Description)</fs>
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 カナダでは、原子炉から取り出された使用済燃料は、その時点で“廃棄物”と見なされており、「核燃料廃棄物」と呼ばれています。 カナダでは、原子炉から取り出された使用済燃料は、その時点で“廃棄物”と見なされており、「核燃料廃棄物」と呼ばれています。
 天然ウラン(自国で産出)を燃料としているために燃焼度が低く、従って含有するプルトニウム量も少ないために、再処理は経済的に適さないと考えられています。 天然ウラン(自国で産出)を燃料としているために燃焼度が低く、従って含有するプルトニウム量も少ないために、再処理は経済的に適さないと考えられています。
  
-原子力発電所で発生した使用済燃料(=核燃料廃棄物)は、発生元の発電所で貯蔵されています。原子炉から取り出された使用済燃料は、プールで6~10年間冷却した後、乾式の管理施設へ移されます。2013年6月時点での貯蔵量は約240万体(ウラン換算で約48,000トン)、うち90万体(約38%)が乾式貯蔵されています。+原子力発電所で発生した使用済燃料(=核燃料廃棄物)は、発生元の発電所で貯蔵されています。原子炉から取り出された使用済燃料は、プールで6~10年間冷却した後、乾式の管理施設へ移されます。2016年6月時点での貯蔵量は約268万体(ウラン換算で約54,000トン)、うち120万体(約45%)が乾式貯蔵されています。
  
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 ===== 処分方針 ===== ===== 処分方針 =====
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 {{:hlw:ca:ca-adaptive_phased_management.png?nodirect|「適応性のある段階的管理」(APM)の概要}} {{:hlw:ca:ca-adaptive_phased_management.png?nodirect|「適応性のある段階的管理」(APM)の概要}}
  
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 ===== 処分方針が決定するまでの経緯 ===== ===== 処分方針が決定するまでの経緯 =====
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 //{{:wiki:images:ca_w48.png?nolink |カナダ}} //{{:wiki:images:ca_w48.png?nolink |カナダ}}
 ===== カナダの原子力発電利用状況 ===== ===== カナダの原子力発電利用状況 =====
-{{section>:nuclear-energy:npg2013:ca2013#カナダのエネルギー情勢&noheader&nofooter&noindent}}+{{section>:nuclear-energy:npg2015:ca2015#カナダのエネルギー情勢&noheader&nofooter&noindent}}
  
 ===== 原子力関連施設 ===== ===== 原子力関連施設 =====
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 </WRAP> </WRAP>
  
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   *<fs 90%>1. [[prologue|高レベル放射性廃棄物の発生状況と処分方針]]</fs>   *<fs 90%>1. [[prologue|高レベル放射性廃棄物の発生状況と処分方針]]</fs>
   *<fs 90%>2. [[chap2|地層処分計画と技術開発]]</fs>   *<fs 90%>2. [[chap2|地層処分計画と技術開発]]</fs>
-  *<fs 90%>3. [[chap3|処分事業に係わる制度/実施体制]]</fs>+  *<fs 90%>3. [[chap3|実施体制と資金確保]]</fs>
   *<fs 90%>4. [[chap4|処分地選定の進め方と地域振興]]</fs>   *<fs 90%>4. [[chap4|処分地選定の進め方と地域振興]]</fs>
-  *<fs 90%>5. [[chap5|処分事業の資金確保]]</fs> +  *<fs 90%>5. [[chap5|情報提供・コミュニケーション]]</fs>
-  *<fs 90%>6. [[chap6|安全確保の取り組み・コミュニケーション]]</fs>+
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hlw/ca/prologue.txt · 最終更新: 2018/05/02 15:08 by sahara.satoshi