諸外国での高レベル放射性廃棄物処分

Learn from foreign experiences in HLW management

ユーザ用ツール

サイト用ツール


hlw:ca:chap2

差分

このページの2つのバージョン間の差分を表示します。

この比較画面へのリンク

両方とも前のリビジョン前のリビジョン
次のリビジョン
前のリビジョン
hlw:ca:chap2 [2017/05/23 19:16] – 外部編集 127.0.0.1hlw:ca:chap2 [2018/05/02 15:13] (現在) sahara.satoshi
行 18: 行 18:
   *<fs 90%>4. [[chap4|処分地選定の進め方と地域振興]]</fs>   *<fs 90%>4. [[chap4|処分地選定の進め方と地域振興]]</fs>
   *<fs 90%>5. [[chap5|情報提供・コミュニケーション]]</fs>   *<fs 90%>5. [[chap5|情報提供・コミュニケーション]]</fs>
-  *<fs 90%>6. [[chap6|安全確保の取り組み]]</fs> 
 </WRAP> </WRAP>
  
行 151: 行 150:
  
 研究や技術開発に関する成果を含むNWMOの活動状況のレビューは、年次報告書と3年次報告書で行われています。 研究や技術開発に関する成果を含むNWMOの活動状況のレビューは、年次報告書と3年次報告書で行われています。
-これら2 種類の報告をNWMOが行う義務は、核燃料廃棄物法で定められています。最3年次報告書は、20082010年の活動を対象としたもので、2011年3りまとめられています。 +これら2 種類の報告をNWMOが行う義務は、核燃料廃棄物法で定められています。 
 +2017年3月に取りまとめられた2016年次報告書は、20142016年の活動を対象とした3年次報告書当たります。 
 +環境大臣は、NWMO の年次報告書に関する声明書を毎年発表しています。
  
 ===== 地下研究所 ===== ===== 地下研究所 =====
行 165: 行 165:
 この地下研究所では、地表及び地下の特性調査、地下水・核種の移行研究、地下水の地球化学及び微生物学、温度及び時間の経過に伴う岩盤の変形及び破壊の特性分析、コントロールボーリング及び発破とその影響の評価、埋戻し材の開発と性能評価などの研究が行われました。1998年にAECLはURLを含むホワイトシェル研究所での作業を終了させることを発表し、その後、URLの閉鎖作業が2006年から開始され、2010年に恒久的に閉鎖されました。 この地下研究所では、地表及び地下の特性調査、地下水・核種の移行研究、地下水の地球化学及び微生物学、温度及び時間の経過に伴う岩盤の変形及び破壊の特性分析、コントロールボーリング及び発破とその影響の評価、埋戻し材の開発と性能評価などの研究が行われました。1998年にAECLはURLを含むホワイトシェル研究所での作業を終了させることを発表し、その後、URLの閉鎖作業が2006年から開始され、2010年に恒久的に閉鎖されました。
  
 +<WRAP clear/>
  
 +\\
 +===== 地層処分の実施に向けた取り組み =====
 +
 +
 +<WRAP rss right 320px>
 +{{:hlw:ca:postclosure-case-studies.png?300&nolink|放射性物質の移行挙動のシミュレーション例}}
 +</WRAP>
 +
 +カナダでは、2002年にカナダ核燃料廃棄物管理機関(NWMO)が設立される以前は、
 +核燃料廃棄物の地層処分研究はカナダ原子力公社(AECL)が実施していました。
 +AECLは1994年10月に取りまとめた『カナダの核燃料廃棄物の処分概念に関する環境影響評価書』(EIS)において、
 +仮想的な処分システムに対する最初のケーススタディと位置付けた安全評価を行いました。
 +AECLの処分概念に関するケーススタディは2004 年までの間に計3回実施されました。
 +
 +NWMOは自身が検討している地層処分場の概念を対象とした
 +処分場閉鎖後の安全性に関するケーススタディを行っており、
 +2012年から複数回にわたって報告書を公表しています。
 +規制機関のレビューを受ける形の包括的な安全評価は今のところ実施されていません。
 +NWMO が2017年3月に策定した実施計画では、
 +検討中の処分場概念とバリア設計に対する安全評価を2017年に完成させることを目指すとしています。
  
-<WRAP clear/> 
  
 \\ \\
行 193: 行 213:
   *<fs 90%>4. [[chap4|処分地選定の進め方と地域振興]]</fs>   *<fs 90%>4. [[chap4|処分地選定の進め方と地域振興]]</fs>
   *<fs 90%>5. [[chap5|情報提供・コミュニケーション]]</fs>   *<fs 90%>5. [[chap5|情報提供・コミュニケーション]]</fs>
-  *<fs 90%>6. [[chap6|安全確保の取り組み]]</fs> 
 </WRAP> </WRAP>
  
hlw/ca/chap2.1495534579.txt.gz · 最終更新: 2017/05/23 19:16 by 127.0.0.1