米国
最新動向の要点

①サイト選定 2002年に連邦議会の立地承認決議を法律とすることにより処分場サイトがネバダ州のユッカマウンテンに決定したものの、政権交代により誕生した現政権はユッカマウンテン計画を中止する方針。エネルギー長官が設置した「米国の原子力の将来に関するブルーリボン委員会」が代替案を検討して最終報告書が出され、使用済燃料などの管理の実施シナリオを検討しているところです。
②処分規模 ユッカマウンテンで予定されている処分量は70,000トン(重金属換算、以下同じ)です。商業用原子力発電所から発生した使用済燃料が63,000トン、エネルギー省(DOE)保有の使用済燃料やガラス固化体が7,000トンです。
③処分深度 ユッカマウンテン処分場は地表から201m~488m(平均305m)の不飽和帯(凝灰岩)に建設する計画です。建設認可の許認可申請の前に地下試験の実施が義務づけられており、1992年からDOEが「探査研究施設」を建設し、サイト特性調査を実施しました。
④実施主体 1982年放射性廃棄物政策法において、DOEが処分場を開発すると定められました。同法によって、DOE内に民間放射性廃棄物管理局(OCRWM)が設置されています。
⑤処分開始の予定 DOEが2008年6月に提出したユッカマウンテン処分場の建設認可に係る許認可申請では、2020年の操業開始を予定していました。